競技

 体にどんな不自由があっても電動車椅子が操作できれは誰でも楽むことができるスポーツ、それが電動車椅子サッカーです。なかには上体や首の保持ができないほど重度な障害を持つプレーヤーもいますが、そんな選手もジョイスティック型のコントローラーを巧みに操り電動車椅子サッカーをプレーします。

 しかし電動車椅子同士のスポーツだからといってあなどってはいけません。繊細な操作からなされるそのドリブル、そして精密なまでのパスワーク。本来のサッカーと同様に、ポジショニングと戦略は試合を大きく左右します。スピード感溢れる電動車椅子サッカーは、とてもエキサイティングなスポーツといえます。手に汗握る試合展開は他のスポーツと何ら変わりはありません。

 以下に書くのは基本的な国際ルールです。詳細なルールに関しては日本電動車椅子サッカー協会サイト内の「電動車椅子サッカーとは?」をご参照ください。

  • コートはバスケットボールのコート(長さ30m~25m×縦18m~14m)
  • 直径約32.5cm のボールを使用
  • 試合時間は前後半の20分ハーフ(10分休憩)
  • 選手は1チーム4名ずつ(うち1名はゴールキーパー)

 2007年の第一回ワールドカップ開催に伴い、国内の競技規則を国際ルールに統一しようという動きが進んでいます。しかし国際ルールをそのまま採用するにはいまだ問題や課題が多いのが事実です(走行速度など)。平成20年度からは正式に国際ルールを土台とした新たな国内ルールでスタートします。しかし、リーグ分けも含めた新たなルールの議論は現在も続いています。

 現在、私たちナンチェスターが日頃の練習で適用しているルールは、走行速度など不可能な要素を除いた(かつ安全面にも配慮した)、可能な限り国際ルールに近づけたルールです。